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今年の猛者日を乗り切る栄養対策(熱中症や夏バテ対策)
近年になって現れた「猛暑日」と「熱中症」という言葉
こんにちは。
今日は、最近の異常気象とこれからの夏本番に向けて、栄養の観点から予防対策についてお話していきたいと思います。
今年は、6月から暑い日が続き、梅雨の時期があったのかもよくわからないまま、夏に突入してしまいましたね。
連日30度超えの日が続き、みなさんもグッタリと疲れが出ている頃ではないでしょうか?
私もここ2、3年は気温の変化や異常気象に危機感を感じると同時に、そういう気候の変化に身体が追いつかず、知らずと体調を崩している方が多くなったと感じています。
私の記憶では、子どもの頃は夏と言っても25度ぐらいだったでしょうか、28度まで上がったらびっくりしていたような気がしますが、年々と地球の気温は上がり続け、夏はいつの間にか30度を超える日も多くなりました。
そして、恐ろしいことにここ数年は35度超え!!!という日も珍しくなくなってきました。
みなさんの中にはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、気温によって25度以上の日を「夏日」、30度以上の日を「真夏日」、35度以上の日を「猛暑日」と言うそうです。
この「猛暑日」という言葉も最近になってニュースでよく聞くようになったと感じますが、近年35度超えの日が多くなり、2007年から気象庁でそれを「猛暑日」として警告するようになったと言います。
そして、それと同じくして、「熱中症」という言葉も、頻繁に耳にするようになりましたよね。
これまた私の記憶では、「日射病」や「熱射病」という言葉は聞いたことがあったんですが、実はいつの間にやら「熱中症」という言葉が一般的になっていました。
この「熱中症」という言葉は、暑さが原因になって起こる身体症状の総称として、2000年から使われるようになったそうです。
「熱中症」の段階は、3段階に分かれ、それぞれによって重度が変わってきますが、極度の暑さに対して人間の体温コントロールがうまく行かなくなり、体内から熱を体外へ逃せなくなったことで、熱が体内にこもってしまい、それに伴う体温上昇によって身体機能、特に脳や内臓機能の低下が起こるものです。
症状には、強い倦怠感や頭痛、めまい、吐き気、猛烈な眠気、気分の悪さ、手足の痺れや痙攣、体温の異常な上昇、血圧低下、異常な発汗、顔面蒼白、酷くなると脳機能低下による意識朦朧、意識混濁、内臓の機能障害(肝臓や腎臓)などが起こると言われています。
「熱中症」は、25度以上からリスクが高くなり、31度を超えると患者さんが急増すると言われているので、まさに近年の気温上昇と合わせて、「熱中症」の患者さんが増えていることは納得の事実です。
熱中症に対する栄養対策
「熱中症」はたしかに高齢者にとても多く見られますが、実は小中学生などの若い子どもでもリスクは高く、自分は「熱中症」なんて関係ないと思っている方も、誰でも「熱中症」のリスクがあります。
そして「熱中症」は、体調不良だけでなく、油断していると命の危険にも繋がるということを是非覚えておいてください。
その上でここでは、私個人が思う「熱中症」に対する対策についてお話していきたいと思います。
まず前提として「熱中症」は、人間が生活するための快適な温度を上回って、気温が上昇した時に、通常の体温調節では追いつかず、コントロール不能になったことによって起こります。
体温調節がうまくいかないと体内の熱を逃がすことが出来ず、体温上昇が起こり、脳や内臓機能が低下してきます。
この体温調節を主に行なっている臓器は2つあります。
これが「副腎」と「甲状腺」という臓器です。
あまり聞き慣れない臓器かもしれませんが、人間が生きていくためにはとても大切な臓器であり、エネルギー代謝にも大きく関わっているので、これらの臓器が正常に働いているからこそ、私たちは毎日元気に活動できると言えば、その重要度がわかっていただけるでしょうか。
これらの臓器は、身体が疲れていたり、ストレスにさらされていたり、睡眠不足や栄養不良によって、その機能が大きく落ちてしまうので、まずはこれらの臓器に正常な働きをしてもらうために、体調を整えておくというのはベースケアとしてとても大切なことです。
逆に言えば、疲れていたり、睡眠不足の時にはより「熱中症」になりやすいということでもあります。
これらの臓器を元気に保つためのケアについてはたくさんのことが考えられるのですが、まずは疲労回復の面でも臓器を回復するのにも、何より「睡眠」は大切なものになるので、「熱中症」を予防する観点からも、質の良い「睡眠」を意識していただけると良いのではないかと思います。
疲れている時こそ、ストレスがかかっている時こそ、いつもより1時間早めに寝ましょう。
早い時間から睡眠を取ることで、成長ホルモンが正常に分泌され、身体の修復をしっかり行えます。
いつもより早い就寝時間は、一つのキーワードです。
さて、私たちがこの暑さに対して、体温をコントロールする際に「副腎」や「甲状腺」などが働くとお話ししましたが、次に注目すべきなのが、体温の上昇を防ぐために身体が1番行うことが「汗をかく」という身体機能です。
人間は、「汗」をかくことで、身体の体表面から熱を外に逃して、体温を下げています。
また汗が乾く時にも表面から気化熱を奪うように出来ているので、汗というのは体温を下げるのに重要な役割を担っています。
そして、この「汗」の成分は99%が水分で、残りの1%にナトリウムやカリウムなどのミネラルが含まれています。
体温を下げるためにたくさん汗をかくと、今度は体内の水分やミネラルが不足気味になります。
実はこれらの成分をその都度補ってあげないと、身体は体温を下げることが出来なくなるので、それこそ「熱中症」のリスクが高くなってしまいます。
汗をかく暑さの時には、必ず「水分」と「ミネラル」を補給!
これは「熱中症」対策には必須だと思ってください。
もはや熱中症だけいうよりも、夏はもちろん、普段から「水分」と「ミネラル」は最重要な栄養とも言えるので、常に意識して補給した方が良いでしょう。
最近は、経口補水液というものが売っていますが、これは水分にナトリウムやカリウム、そして糖分が含まれている飲料水です。
まさに汗をかいた後の水分・ミネラル補給にという目的で作られているのですが、私としては、糖分(ブドウ糖)が入っているので、あまりお勧めはしていません。
もちろん、緊急の時にそれしかない場合は、飲むべきだと思いますが、普段から熱中症予防として飲むという観点で、私が患者さんに対してよくお勧めさせていただいているのは、海塩(海水100%で作ったお塩)小さじ1/3〜1/2量をコップ一杯のお水に溶かしてもらって、それを水分・ミネラル補給として飲むということです。
ここで海塩をお勧めするのは、海塩のミネラルバランスは体内のミネラルバランスによく似ており、またマグネシウムが多く含まれることで塩分(ナトリウム)ともバランスを取ってくれるからでもあります。
海塩の量のバランスですが、ご自身が一番美味しく感じる濃度がちょうどいいと思います。
やはり、体内のミネラルや塩分が不足しているとしょっぱいものが美味しく感じますし、逆に塩分が多い状態だと、あまり美味しく感じないということもあるので、そこはご自身の体調に合わせて調節してみてください。
夏によく食べるスイカという野菜がありますよね。
(スイカって実は正式には果物ではなく野菜に分類されます)
スイカは瓜科なので、まさにカリウムが豊富な食べ物です。
子どもの頃、大人が塩をかけて食べると美味しいと言って、不思議な気持ちでそれを眺めていましたが、今考えると、すごく納得な食べ方です^^。
確かにスイカには、水分やカリウムが豊富で、そこにお塩をかけたら、まさに暑さで汗をかいた後の水分・ミネラル補給に最適。
糖分は?という声が聞こえてきそうですが、そこは果糖になるので、ブドウ糖よりは血糖値を引き上げることもないので、たまに食べる水分・ミネラル補給としてはこの上ないのでは・・・なんて思ってしまいます。
みなさん、塩をかけると「甘さ」が引き立つなんて言って塩をかけていますが、塩をかけてスイカを食べることって、もしかしたら先人たちの暑さ対策なのかもしれないと思って、妙に感慨深くなっている私です。
夏バテに対しての栄養療法
最後に、夏バテへの対策についても少しお話しておきましょう。
もはや「熱中症」でもグッタリしたり、疲労感が出るので、自分の症状が「熱中症」なのか「夏バテ」なのか、ご自身で判断するのは難しいかもしれませんが、この日本の暑い夏を乗り切るのに、どちらの対策も知っておくに越したことはありませんよね^^。
さて、基本的に身体が疲れていたり、元気が出なかったりというのは、先ほどのエネルギー代謝を行なっている臓器である「副腎」と「甲状腺」の状態も関わってくるのですが、ミクロの世界を見ていくと、実はエネルギーを作り出している細胞の一器官がとても大きく関わってきます。
人間の身体は、60兆個の細胞で出来ていると言われますが、その1つ1つの小さい細胞の中でエネルギーを産生して身体を動かしています。
その一器官というのが細胞の中のミトコンドリアという器官です。
ミトコンドリアでは「ブドウ糖」を原料として、TCAサイクルというエネルギー代謝を行い、その中で作り出したものと酸素を燃焼してATPというエネルギー分子を作り出しています。
このATPが細胞、強いては身体を動かすためのエネルギー源というわけです。
人間の脳はもちろん、筋肉や内臓もたくさんの細胞から出来ているので、全ては1つ1つの細胞の中で作り出すエネルギーを基にしていると言えます。
このミトコンドリアの中のTCAサイクルでは、原料である「ブドウ糖」を次々に色々な物質に変換していく中で、その過程で作られる「NADH」と「FADH2」を酸素と結びつけてATPを産生しています。
ここで注目したいのは、TCAサイクルにおいて、「ブドウ糖」をさまざまな物質に変換していくためには、補酵素として「ビタミンB群」や「コエンザイムQ10」などが深く関わっているということです。
実は、エネルギーを作るための最初の原料である「ブドウ糖」をたくさん摂っても、この補酵素である「ビタミンB群」や「コエンザイムQ 10」が不足しているとエネルギーを効率良く作れなくなるので、これらの酵素はとっても大事な栄養素なのです。
今、お話している「夏バテ」。
これはまさにこの「ビタミンB群」が不足していることでエネルギーがうまく作り出せずに起こっている症状でもあります。
みなさん、夏場の自分の食生活を思い返して見てください。
食欲が落ちるので、お昼は麺類だけにしたり、喉が渇くと言っては甘い飲み物やお酒をたくさん飲んだり。
もちろん、夏だからこその甘味もありますよね。
アイスクリームやかき氷などなど・・・。
思い返していくと、夏は食欲が落ちるという点から簡単に食べれる炭水化物に偏りがちになり、そして疲れるからと手っ取り早く糖分を補給したくて甘いものを摂る機会も多くなります。
そうなっていくと大量の「糖」を代謝していく過程で、先ほどの「ビタミンB群」だけでなく「マグネシウム」も大量に使われて、これらの栄養素が早い段階で不足気味になります。
マグネシウムはもちろん、特に「ビタミンB群」が不足していくと、まさにミトコンドリアでのエネルギー生成がうまくいかなくなるので、疲労感や倦怠感、なんか元気が出ない、身体が動かない・・・と言った症状が出てくるのです。
「夏バテ」は、体温調節で過剰に働いている「副腎」や「甲状腺」の疲労もありますが、さらに炭水化物や糖分に偏った食事による「ビタミンB群」不足が関わっているということを、是非覚えておいていただけると嬉しいです。
ビタミンB群は、豚肉やレバー、卵に多く含まれています。
また、お魚類にも含まれますが、特にウナギには多く含まれます。
夏場の疲労回復でウナギがもてはやされるのにはこういった背景もあります。
そのほか大豆製品やアーモンド・胡桃などの種類にも含まれていますので、これらの食材をうまく取り入れながら、「夏バテ」予防に是非役に立ててみてください。
年々、気温が上昇していく地球。
そして、亜熱帯地域に近づいていく日本。
異常気象が続くこの夏。
新しい気候にまだ順応出来ていない私たちの身体には、今まで以上に大きな負担がかかっています。
この猛暑を乗り切るためには、これまで以上に健康の知識が必要だと言っても過言ではないと思います。
ここでお話したことがみなさまのご健康にお役に立つことを祈っております。
IZUMI CHIROPRACTIC
小菅


















