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変形性膝関節症とは
関節軟骨が加齢や何らかの原因ですり減ってしまい関節が変形してしまう疾患で、男女比は1:4と女性に多く40代以降になるほど増加傾向にあります。
症状
初期は立ち上がりや歩き始めなど動作開始時の膝の痛みや長時間歩行での膝の痛み、膝のこわばりなどから始まり、症状が進行してくると安静時痛がでてくる、正座や階段昇降が膝の痛みにより困難になる、膝に水が溜まる、腫れ、膝の変形(O脚)、関節可動域の低下(膝を伸ばせない、曲げられない)などが生じ日常生活に大きな支障をきたします。
また変形は脛骨大腿関節のみではなく膝蓋大腿関節にも変形を合併していることが多くみられます。 痛みは一般的に膝関節内側裂隙の狭小化(膝関節の内側の溝が狭くなる)に伴い図5、7に多くみられますが、膝外側に変形が起こった場合などは6、8に訴えることもあり、また内外側変形ともに膝裏の緊張感を訴えることがあります。
原因
一次性と二次性に分けられており代謝性疾患、外傷、先天異常など明確な原因に伴ったものは二次性に分類され、明らかな原因がなく加齢に伴ったものなどは一次性に分類されます。また変形性膝関節症は歩行機能の低下などロコモティブシンドロームの原因となる代表疾患にも挙げられます。
変形性膝関節症に対して負担をかける要素
肥満、正座、関節アライメント不良、筋力低下、血行不良など。
医学的処置
レントゲン、関節鏡、MRIなどの画像検査や整形学検査(徒手検査)を実施し、関節の変形進行レベルを確認 ※0が正常 Ⅰ→Ⅳへ進行
足底板 足関節アライメント不良を改善させる
初期〜中期
- 装具着用 膝の支持性を向上させる
- 物理療法 疼痛緩和、組織修復の促進
- 運動療法 筋力トレーニング、動作改善
- 薬物療法、関節内注射
などを行い膝関節にかかる負担を減らしていくようにします。
末期
- HTO(高位脛骨骨切り術)
- TKA(人工関節置換術)
カイロプラクティックにおけるアプローチ(施術対象と考え方の例)
膝関節は元々適合性が悪く、脛骨と大腿骨が安定するために様々な筋、靭帯、関節半月が存在しバランスを保っています。しかし変形性膝関節症ではこのバランスが変形に伴い崩れて膝関節に大きな負荷がかかってしまうため、カイロプラクティックでは膝関節はもちろん身体全体のバランスを整えて可能な限り膝の負担を減らし、変形の進行を防ぎ、機能を向上させて症状の緩和、QOLの向上に努めます。 そのようにアプローチすることで手術適応レベルの進行レベルでも手術を回避できる可能性があります。※施術効果には個人差があり、カイロプラクティックでは変形が起こってしまった関節を元に戻すことは出来ません。
- 歩行における膝関節は筋肉(主に大腿四頭筋)と靭帯(前十字、後十字靭帯)によって安定性を保たれており、そのうち靭帯の安定性は位置関係から膝関節の内旋によって強く発揮され、逆に外旋によって弱くなってしまいます。 正常な歩行では立脚初期(歩行で足が地面から離れる時)は膝関節内旋によって安定性を保っていますが、この内旋は大臀筋や内転筋による股関節運動、前脛骨筋による足関節の運動が組み合わさった結果であり、この安定性が関節変形または筋、関節機能のバランスが失われると膝へのストレス増大に繋がる。
- 足関節の背屈可動域(反る)が低下している場合、代償動作としてtoe-out歩行(つま先外向き歩紀)や股関節外旋歩行(ガニ股歩き)など膝関節内反ストレス(O脚助長、膝の内側にストレス)を増大させる原因となります。
- 歩行の不安定によりラテラルスラスト(膝関節側方動揺)や足関節アライメント不良に伴う上行性運動連鎖パターンでの膝へのストレス。
- 変形に伴い膝関節の関節可動性、安定性低下、滑液の循環低下などが起こります。また変形が進みO脚を呈するようになると膝関節外側にある腸脛靭帯へ過剰な伸張ストレスがかかり、結果として膝蓋骨(膝のお皿)が外側に引っ張られてしまいます。この時大腿四頭筋(内側広筋)の筋力が不足していたりすると膝蓋骨の正しい位置を保てず膝蓋大腿関節の障害にも繋がる原因となります。
- 膝関節は付着する筋の2/3が股関節や足関節をまたぐ二関節筋である事、下肢の運動で膝が単独で機能する場面はほとんどない事から他の下肢関節と強い機能的関係性を持つ。
- 変形性疾患では変形や代償運動に伴う、隣接関節にフィクセーション、アライメント異常が発生するリスクが高まると各変形性疾患ガイドラインで報告されている。
いくつか例を挙げさせていただきましたが、カイロプラクティック施術では上記以外にも様々な観点から膝に負担をかけてしまう要素、原因に対して
- 膝関節(脛骨、大腿骨、膝蓋骨)
- 足関節
- 股関節
- 骨盤
- 腰椎
- その他の身体全体のバランス調整
- アクティブケア(運動パターン修正、筋力UP)
など患部以外にも関節調整や機能改善を目的にアクティブケアを行っていきます。
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