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足底筋膜炎・内反捻挫・モートン病・痛風
足底筋膜炎とは
足底筋膜とは、かかとの骨から足指の付け根の骨まで、足の裏を走るバンドのような厚い結合組織です。
土踏まずを支え、歩行・ランニング・ジャンプなどで、衝撃吸収と推進力の役割を担っています。
「足底筋膜炎」は、主に繰り返しの負荷や過剰使用によって、足底筋膜に微細な損傷(変性)が起きた状態を指します。
症状
- かかとの(内側寄り)の痛み
- 朝起きた時や、動き始めの最初の数歩が強く痛む
- しばらく歩くと少し楽になるが、長時間立ち仕事や歩行の後に再び痛みが強くなる
- つま先を持ち上げる、片脚でつま先立ちするなどで痛みが増す
- 痛みは「鋭い痛み」「刺すような痛み」として感じることが多い。
※夜間・安静時にも強い痛みが続く、発赤・熱感・腫れが強い、しびれがある、外傷後の急な疼痛などの場合は、疲労骨折・神経障害・感染性疾患・関節炎など別の疾患の可能性もあるため、医療機関の受診が推奨されます。
原因、どんな人に多いか
●足底筋膜炎の主な原因
- 繰り返される荷重ストレス
- アキレス腱・ふくらはぎの硬さにより、足底筋膜へのストレスが増加
- 足部アライメント(扁平足・ハイアーチなど)や歩行パターンの影響
- つま先を上げる動作の可動域制限
●具体的に多いケース
- 肥満・体重増加
- 長時間の立位や歩行が多い仕事
- ランニングなどの反復するスポーツ(特に急な運動量増加)
- 不適切な靴(クッション性が乏しい、すり減った靴底 など)
病院では
多くの場合、保存療法(手術以外の治療)が選択されます。
- 活動量の調整(痛みが強く出る動作を一時的に減らす)
- 足底筋膜、ふくらはぎのストレッチ指導
- 足底板(インソール)やヒールカップなどの装具療法
- 痛み止め(内服薬や外用薬など)
- 理学療法(運動療法・徒手療法・物理療法 など)
難治例では、以下が検討されることがあります。
- ステロイド注射
- 体外衝撃波治療(ESWT)
- 手術(足底筋膜の部分切離など)
カイロプラクティックでは
人間の足は非常に高度に発達しており、この30cmにも満たない接地面積で身体を常に支えています。
つまり、足に問題が起こるということは身体全体に影響があると同時に、身体全体の機能低下が足に負担をかけていることもあります。
このことから当院では、足底筋膜炎を起こしている「足」だけに対する施術ではなく、身体全体を評価して調整します。
具体的な施術例として、
◎足、膝、股関節、骨盤、脊柱のアライメント
◎関節機能、筋肉の柔軟性やバランス、全身の連動性
などを細かく評価して
●アジャストメントやモビリゼーション(関節調整)
●STT(軟部組織テクニック)
●IASTM(器具を使用した筋、筋膜リリース)
●運動療法や動作指導
などを組み合わせて行っていきます。
避けたほうがいいこと、注意点
▲痛みが強い時期のランニング・ジャンプなど、強い負荷がかかるスポーツ
▲クッション性の乏しい靴、すり減った靴底のまま使用
▲硬い床での長時間の裸足歩行
▲痛みが出るほど強く足底をゴリゴリ押しつぶすような強いセルフマッサージ
セルフケア
「足底筋膜ストレッチ」
1. 椅子に座り、痛い側の足首を反対側の膝に乗せる
2. 手で足指をつまみ、足の裏がピンと張るまで反らす
3. 30秒キープ × 3回、1日数セットを目安に
「ふくらはぎ(下腿三頭筋)のストレッチ」
1. 壁に手をつき、痛い側の脚を後ろに引いてかかとを床につける
2. 体を前に倒して、ふくらはぎが伸びている感覚で30秒キープ
「足底筋膜のマッサージ」
テニスボールや市販のマッサージボールなどを足の裏で軽く転がす
1回5分程度、痛みが増えない範囲で行う
※竹踏みも強く踏みすぎなければOKですが、「痛気持ちいい」程度までに留めてください。
適切な靴やインソールを使用するのも良いでしょう。
内反捻挫とは?
足首を内側にひねることで起こる捻挫で、足関節捻挫の中で最も頻度が高いケガです。
特に外くるぶし周囲にある
前距腓靱帯(ATFL)
踵腓靱帯(CFL)
といった外側靱帯が損傷されやすいのが特徴です。
こんな症状はありませんか?
足首をひねったことが原因による
これらは、内反捻挫の典型的な症状です。
※ 捻挫は骨折を伴うこともあるため、強い痛みで体重がかけられない、腫れが強い場合は医療機関での診断を受けることが大切になります。
内反捻挫が起こる主な原因
●段差・階段での踏み外し
●スポーツ中のジャンプや急な方向転換
●足首周囲筋の筋力低下
●既往の捻挫による靱帯・神経機能の低下
一度捻挫をすると、再発しやすくなる点も内反捻挫の大きな特徴です。
なぜ捻挫を繰り返すのか?
内反捻挫は靱帯だけでなく
■足関節の可動域制限
■周囲筋の反応低下
■固有感覚(足のセンサー、位置感覚)の低下
が残ることが多く、これが再捻挫や慢性的な足関節の不安定性につながります。
「痛みが引いた=治った」ではない点が重要です。
病院での一般的な対応
安静、固定(テーピング、サポーター)
アイシング、消炎鎮痛剤
重度の場合はギプス固定や手術
近年では、過度な長期固定は推奨されず、早期からの段階的リハビリが重要とされています。
セルフケア、再発予防
●急性期
安静、アイシング、圧迫、挙上(RICE)
●回復期
足首の可動域運動
①つま先を上げる、下げる動作をゆっくり丁寧に行う(10回 2〜3セット)
②足首をゆっくり、大きく、丁寧に内回し、外回しする(10回 1〜2セット)
※セルフケアは必ず痛みの出ない範囲で行ってください。
カイロプラクティックでのアプローチ
カイロプラクティックでは、靱帯を直接修復することはできませんが、足部関節の機能を改善、周囲の筋バランス調整、膝、股関節、骨盤を含め身体全体を評価し施術を行います。
そうすることによってスムーズな回復をサポートし早期の痛み改善と再捻挫の予防を目指します。
内反捻挫は「よくあるケガ」ですが、適切にケアしないと再発や慢性的な足首の不安定につながる可能性があります。
痛みが引いた後こそ、足首の機能回復と全身バランスの調整が重要です
モートン病とは
モートン病とは、足の指へ向かう神経が前足部で繰り返し圧迫・刺激されることで、足裏に痛みやしびれが生じる状態を指します。
第3〜第4趾の間(中指〜薬指の間)に症状が出やすいのが特徴ですが、第2〜第3趾の間に起こることもあります。
症状
- 足の指の付け根付近の痛み
- 歩くと痛みが強くなる
- 足裏のしびれ、ピリピリ感
- 焼けるような感覚(灼熱感)
- 小石を踏んでいるような感じがある
- 靴を脱ぐと少し楽になる
また、症状が進行すると、
- つま先への放散痛
- 長時間歩くのがつらい
といった症状がみられることもあります。
※症状が強い、長期間続いている、強いしびれがある、安静にしていても痛みがあるような場合は、医療機関での検査や治療が必要となることもあります。
原因は?
足の前方では、足の指へ向かう神経が骨や靭帯の間を通っています。
そのため、
- 前足部への負担増加
- 横アーチの低下
- 幅の狭い靴
- ハイヒール
- 長時間の歩行や立ち仕事
などによって神経へストレスが加わると、痛みやしびれが生じやすくなります。
また臨床上、
- 前足部へ重心が偏っている
- 足趾がうまく使えていない
といった特徴がみられることもあります。
どんな人に多いの?
- ヒールを履くことが多い方
- 立ち仕事が多い方
- ランニングをされる方
- 幅の狭い靴を履く方
- 足のアーチ機能が低下している方
特に女性に多いとされています。
カイロプラクティックでの施術
当院では、痛みのある足裏だけでなく
- 足関節
- 足の指や中足骨
- 股関節
など総合的に評価します。
そのうえで、
- 前足部への負担軽減
- 足部の使い方の改善
- 関節の動きの改善
- 筋肉の過緊張の調整
を行い、神経へのストレス軽減を目指します。
痛風について
足の指や膝の痛みでカイロプラクティック適応外のものがあります。 それは『痛風』痛風
痛風とは、血液中の尿酸値が高い状態が続くことで関節内に尿酸塩結晶が沈着し、強い炎症を起こす病気です。
突然、足の親指の付け根に激しい痛みや腫れが現れることが多く、「風が吹いても痛い」と表現されるほど強い痛みを伴うことがあります。
最も多いのは足の親指の付け根ですが、足関節や足の甲、膝などに発症することもあります。
症状
- 足の親指の付け根が突然痛くなる
- 関節が熱をもち、赤く腫れる
- 少し触れただけでも強く痛む
- 痛みで歩くことが困難になることがある
症状は夜間から明け方にかけて突然始まることが多く、数日から1~2週間ほどで自然に軽快する場合もありますが、適切な治療を受けずに放置すると再発を繰り返すことがあります。
原因は?
血液中の尿酸が増えすぎることで、関節内に尿酸塩結晶が蓄積し、それに対する炎症反応によって激しい痛みが生じます。
高尿酸血症は
- 体質
- 肥満
- アルコールの摂取
- プリン体を多く含む食品の過剰摂取
- 腎機能の低下
など、さまざまな要因が関係すると考えられています。
どんな人に多いの?
- 40〜60代の男性
- 高尿酸血症を指摘されたことがある方
- 飲酒の機会が多い方
- 肥満傾向の方
- 生活習慣病(高血圧・脂質異常症など)がある方
カイロプラクティックでは
足の親指の付け根が突然赤く腫れ、強い痛みが現れた場合は、痛風の可能性があります。
痛風は内科的な治療が必要となる疾患であり、カイロプラクティックの適応ではありません。
まずは医療機関で適切な検査と治療を受けることが大切です。




















