HOME > 冷え、むくみ
症状別解説:冷え、むくみ
冷え性(冷え症)とは
冷え性とは、検査や診断時では特に異常が見つからないにもかかわらず、身体が冷えている状態のことを指します。
西洋医学では冷え性を「疾患、病気」ではなく、冷え症「体質」として扱われています。
※低血圧、貧血、膠原病、甲状腺機能低下症、閉塞性動脈硬化症、レイノー病、など疾患によって冷えが現れる場合もあります。
対して東洋医学では冷え症といい、「冷えは万病の元」といったことわざがあるように、冷え症はきちんとした治療が必要な症状として扱われています。
冷えの原因、症状
冷えの大きな原因は血流不良です。 血流が悪くなると冷えを感じるだけではなく、身体全体の循環が悪くってしまい必要な酸素や栄養の供給が滞り、蓄積された老廃物も排出されなくなります。
また冷えにより頭痛、肩こり、肌荒れ、むくみ、お腹の不調、生理不順など様々な症状が現れる場合があります。
冷えのタイプ
冷えは大きく4つのタイプが存在します。
①四肢末端型
10〜20代の女性に多いタイプ
ダイエットや栄養が不足していることや交感神経が働き過ぎることが原因と考えられています。
②下半身型
不良姿勢や長時間のデスクワークなどが原因で下半身を中心としたコリや血行不良により冷えが起こると考えられています。
③内臓型
自律神経の乱れやストレスが原因で内臓に対する血行不良が起こり、内臓が冷えてしまうタイプ。
このタイプは本人が冷えを自覚しにくいのですが内臓機能の低下などが見られます。
④全身型
このタイプも内臓型と同じで、どこかが明確に冷える訳ではないため、本人の自覚がない場合が少なくありません。
基礎代謝の低下が原因と考えられています。
冷えがある場合
●運動、ストレッチ
運動やストレッチをすることで全身の血行も良くなりますし、運動することで筋肉が増えると基礎代謝も上がります。
運動はウォーキングでもいいので毎日の生活中で(いつもより一駅多く歩く、階段を使用するなど)少しずつ積み重ねることが大切です。
●入浴
最低でも週に一回はしっかりと入浴をして身体を温めましょう。
入浴が難しくても半身浴や洗面器やバケツにお湯を溜めて足湯もオススメ!
足首までしっかりと温めましょう。
●身体を温める食品
ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB1、パントテン酸、鉄分、タンパク質は身体を温める効果がありますので卵、アーモンド、納豆、ブロッコリー、柑橘類、サツマイモ、豚肉、鶏肉、レバーなどを積極的に摂取しましょう。
また、よく聞く生姜も辛み成分であるジンゲロールが冷えに効果的です。
むくみとは
人間の身体は大体60%が水分でできています。
その水分の調整(浸透圧)が何かしらの原因で上手くいかなくなった時に血管から余分な水分が出てきてしまい、貯留することで顔や手足などが腫れぼったくなる状態を指し医学的には「浮腫」と呼びます。
むくみの原因
①長時間の同一姿勢
長時間同じ姿勢(立ちっぱなしや座りっぱなし)は重力の関係で体内水分が下に下がることにより下半身のむくみ(浮腫)に繋がります。
②塩分の過剰摂取、アルコール、低栄養など
- 塩分を摂り過ぎることで体内の塩分濃度が高まってしまい、身体は塩分濃度を下げようと水分を多く取り込もうとします。
- アルコールの摂り過ぎも血管内脱水を引き起こし、血管内に水分を取り込もうとするためむくみ(浮腫)に繋がります。
- 低栄養状態でもむくみが発生します。
血液中のタンパク質が不足して水分調整(浸透圧)が乱れることにより血管の外に水分がどんどん移動してしまうことが原因です。
③疾患によるむくみ
心臓、腎臓、肝臓などの内臓器の問題(機能低下~疾患レベル)
膠原病や甲状腺疾患、リンパ浮腫など疾患が原因でむくみ(浮腫)が発生します。
④薬剤性のむくみ
薬剤による副作用でむくみ(浮腫)が発生します。
むくみの原因はいくつかありますが、もっとも注意しなくてはならないのは病気などによるむくみ(浮腫)です。
長時間同じ姿勢によるむくみ、靴下の跡、塩分をたくさん摂った後のむくみ、寝たら治まるようなむくみは基本的に病院を受診する必要はありません。
※病的なものとしては、以下のものが考えられます。
☑全身がむくみ、指で押した跡(圧痕)がくっきり残ってしまう場合→腎臓、心臓、肝臓の疾患・機能低下があります。
全身のむくみの他に排尿障害や血尿、動悸や胸痛、お腹が膨れた、皮膚が乾燥する、疲れやすいなどがある
☑非圧痕性の全身のむくみ→甲状腺機能低下などが考えられます。
☑突然の強いむくみが出現する、時間が経つにつれて悪化する、息苦しさ、痛み、熱感、赤みを伴う、1週間で2kg以上の体重増加など
むくみ以外に症状がある場合は一度医療機関を受診してください。
むくみのセルフチェック
①スネの部分を手の親指でぐっと押します(5秒間)
②親指を離してスネを確認します。
③通常は指の跡(凹み)がすぐ戻りますが10秒以上残るようであればむくみがあると考えられます。
★このチェックでむくみがあったとしても寝て改善される場合は特に心配はないと考えられます。
むくみのある場合
食事を見直してみましょう。
- 塩分、アルコールの摂り過ぎには気をつける。
- カリウムが豊富なバナナ、納豆、ワカメなど、ビタミンB1が豊富な豚肉、豆腐、豆類を食事に取り入れてみる。
- 利尿作用があるスイカやキュウリなどもむくみ解消に効果があります。
- マッサージや運動、湯船に入るなど身体の循環を良くすることも大切です。
日常的な一過性のむくみに対してはセルフケアや予防も大切で、身体や特に足を動かしてふくらはぎの筋肉のポンプ作用をはたらかせることがもっとも効果的です。
こまめに立って歩いたり、股関節、膝、足首の曲げ伸ばしや爪先立ちをしたりストレッチなども良いです。
他には、水分を充分摂る、塩分の過剰摂取に気をつけるなどが一般的に推進されています。
カイロプラクティックでは
カイロプラクティックで適応となる冷え、むくみは疾患が原因ではない循環不良からくるタイプになります。
冷えやむくみでお悩みの方の身体をチェックしてみると、ほぼ全ての場合に身体に滞っている箇所(関節、筋肉、局所的な冷えやこわばりなど)が見つかります。
これは交感神経が過剰に働くことによって起こる血行不良によるケースが多く、さらには筋肉の柔軟性低下、筋力低下、または骨盤の歪みによる鼠径部、大腿部での大きい血管やリンパの流れの阻害などがこれをさらに助長します。
臨床上、首まわり、お腹、骨盤帯に多く見られるのですが、そのような滞りを取り除いていくように全体を整えて身体の機能、本来の回復能力を発揮させることによってカラダ全体の循環を促し、冷えやむくみの改善を目指します。
臨時電話 08055471516 (SMSでもお気軽にご連絡下さい)
移転に伴う臨時電話番として08055471516までご連絡下さいませ。 SMSも可能ですのでお気軽にご連絡下さい。