頚椎症
頚椎症とは
加齢に伴う椎間板の変形や靭帯の肥厚、骨棘の形成(関節の変形)が原因で首の動かしにくさ、痛み、こり感などの症状が発生した状態を指します。
症状
頚椎症の初期段階では
- 上を見上げる、左右に傾けるなどの動作で首の動かしにくさや重だるさ、痛み
- 軽い寝違いのような状態
- 慢性的な肩こり
などの症状がみられます。
頚椎症により神経根が圧迫、障害される「頚椎症性神経根症」、「頚椎症性椎間孔狭窄症」だった場合は
- 首だけではなく、片側の肩甲骨や上肢(肩〜指先)の神経痛
- しびれ
- 筋力低下、筋の萎縮
などの症状がみられます。
さらに脊髄が圧迫、障害される「頚椎症性脊髄症」では上記の症状が両側に出ることに加え
- ボタンをとめる、お箸の使用、字を書くことなどの手先を使った動きが難しい
- 下肢のしびれ、筋力低下
- 歩行がスムーズに出来ない
- 排尿障害
などの症状がみられます。
日本人は欧米人に比べ脊柱管が元々小さく脊髄症を生じやすい構造になっています。
どんな人に多い?原因は?
年齢 40代以降
男女比 2:1(男性の方が多い)
頚椎症は一般的に加齢が原因と考えられていますが、最近では20代〜30代でも頚椎症と診断される人が増えています。 それはスマートフォンやPC、長時間のデスクワークによる不良姿勢が大きな要因だと考えられます。
今、この記事をみている方も猫背やうつ向き姿勢になっていませんか? 悪い姿勢は重たい頭(約5kg)を支える頚椎(首)の機能が発揮出来ず、頚椎はもちろん周辺の筋肉にも大きなストレスがかかります。 そのストレスの蓄積が頚椎症の原因です。
セルフチェック
- 天井を見上げるように首を反らす
- 左右(痺れや痛みが出る側)に首を倒したまま、首を反らす
この動作で首から肩甲骨、肩から腕、指先に重だるさや痛み、痺れを感じた場合は頚椎症の可能性があります。
病院では
頚椎症は保存療法、投薬、リハビリ 神経障害を伴った「頚椎症性神経根症」、「頚椎症性脊髄症」も軽度の場合、保存療法や投薬、リハビリが選択されますが、運動麻痺などを伴ったり、保存療法が無効で日常生活に著しく支障がでたりする場合には手術が選択されます。
カイロプラクティックでは
カイロプラクティックでは変形した骨を元に戻すことは出来ませんが、首への負担を最小限に減らし、痛みなどの症状を改善し進行を止めることが出来ます。
そもそも「何故変形してしまうのか?」・・・それは不安定性や不良姿勢などによって負担が蓄積した首を守ろうとして変形するのです。
つまり頚椎症の背景には日々の生活、不良姿勢などが大きく関わっています。
また頚椎症による神経症状が出ている方は、臨床上ほとんどの場合で障害されている神経を辿っていくと首以外の部分で問題を生じており、神経にストレスがかかっています。
(ダブル、トリプルクラッシュ) 当院では関節に直接アプローチする「カイロプラクティックアジャストメント」はもちろんのこと、軟部組織テクニック、筋膜リリース、アクティベーター(カイロプラクティック専用機器)など を中心に患部のみならず、生活背景、姿勢、上記のようなダブル、トリプルクラッシュなど多角的に評価し身体全体を調整、施術します。
頚椎症は治るのか
頚椎症が原因で神経を圧迫してしまう「頚椎症性神経根症」でも基本的に保存療法で数週間〜3ヶ月程で痛みなどは治まります。
ただ変形した骨は元に戻ることはなく、頚椎症は進行性であることから、症状が治まったらもう終わり・・・ ではなく、治まった後も正しくアプローチし首のバランスを整えることで予後が大きく変わります。
避けた方がいい動作
- × うつ伏せ
- × 仰向け(枕なしor低い枕)
- × 上を見上げる、首を反らす動作
- × 長時間のうつ向きや不良姿勢
- × スポーツタイプの自転車やバイクの運転
痛みが強い時の対処法、寝方
痛みが強い時に最優先すべきは痛みの緩和です。
痛みが原因で睡眠不足になると
・痛みで眠れない→交感神経が活発になる→痛みに過敏になる→更に痛みが強くなる
このような負のスパイラルに陥ってしまいますので、痛みが強い場合には消炎鎮痛剤やブロック注射の使用も考慮するとよいでしょう。
痛みが強い時に少しでも楽に寝るために・・・
セルフケア
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