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頚椎椎間板ヘルニアについて
目次
- 頚椎ヘルニアとは
- 症状、セルフチェック
- どんな人に多いの?
- 頚椎ヘルニアの原因は?
- 無症候性頸椎ヘルニア、痛みの原因について
- 頚椎ヘルニアの一歩手前!椎間板症について
- 頚椎ヘルニア、椎間板症は治るの?
- 病院では
- カイロプラクティックでは
- 痛みが強い場合の寝方
- セルフケア、避けた方がいい動作
- 最後に
頚椎ヘルニアとは
背骨に存在する骨と骨の間でクッションの役割をしている「椎間板」が「はみ出る、脱出する」状態を椎間板ヘルニアと呼び、はみ出した椎間板が神経を圧迫することにより痛みや痺れなどが発生する状態を指します。
本来ヘルニアとは「脱出している、はみ出ている」という意味であり、ヘルニア=首の痛みを指す言葉ではありません。
事実、MRI画像でヘルニアも確認され神経も圧迫されているのにも関わらず症状が全くない、「無症候性ヘルニア」も存在しております。
症状
頚椎ヘルニアは
①片側タイプ(神経根型)
②両側タイプ(脊髄型)
の2つのタイプがあります。
①片側タイプのヘルニアは、最初は寝違えたような痛みや違和感から始まり、しだいに激しい痛みが首、肩、肩甲骨、腕、手が右左どちらか片側に襲ってきます。
この急性の痛みは数週間から一ヶ月で治まり、その後は鈍い痛みや違和感、しびれが残り数ヶ月かけて軽快していくというパターンが一般的で保存療法が多く選択されます。
②両側タイプは上記の症状が両側に現れるだけではなく、手先の細かい運動がしづらくなったり、(箸使い、衣服ボタンのつけ外し、書字など)しびれや筋力低下が足にも現れ歩行がぎこちなくなってきたりします。
このタイプは進行も早く手術適応になる可能性もあります。
セルフチェック
- 首~肩に寝違えたような痛みがある。
- 肩甲骨まわり、肩、腕、肘、手指の痛み、痺れ、感覚異常(皮膚が厚くなった感じがする等)がある。
- 腕、手指に力が入りにくい。
- 上を向く、症状が出ている側に首を倒すとズーンと重たい違和感や痛み、痺れがでるor強くなる。
- 症状は主に片側にでている。
- 非常に症状が強く夜も眠れない。
- 症状が両側にでている。
- 著しい筋力低下。
- 手先の細かい運動がしづらい。(箸使い、衣服ボタンのつけ外し、書字など)
- 脚がこわばり上手く歩けない。
どんな人に多いの?
男女比は2〜3:1と男性に多く、好発年齢は20~40歳代です。
椎間板は20代後半には水分量の低下、血液供給がなくなるなど次第に衰えてきます。
そのため、椎間板は衰え始めているが働き盛りである30〜40代は特にリスクが高くなります。
- 長時間の座り仕事(デスクワーカー)
- 上を見上げるような動作が多い仕事(建築業など)
- 昨今ではスマホ首やストレートネックなどの不良姿勢
などが首、椎間板にストレスを与えてしまう原因となります。
また、20代の頚椎ヘルニアではコンタクトスポーツや重い重量での無理なトレーニングが大きな原因として挙げられます。
逆に椎間板の衰え、水分量の減少、変性が進行した60歳代以降ではヘルニアの発症は減少します。
頚椎ヘルニアの原因は?
ヘルニア発症には
①椎間板に強いストレスがかかり急性に発症する外傷、急性パターン。
②特にきっかけ、受傷起点はなく仕事や不良姿勢の蓄積により発症するストレス蓄積パターン。
2つのパターンがありますが、どちらも原因は椎間板に対する強い圧力(ストレス)です。
無症候性ヘルニア、痛みの原因について
MRI画像では明らかに神経を圧迫しているのに無症状な人、逆に軽度な神経圧迫でも強い症状が現れる人がいます。
ある文献によると60歳未満では約20%、60歳以上では約40%にMRI画像でヘルニアが確認できるが、症状は一切ない無症候性ヘルニアが確認された記載されています。
何故、症状が違ったり神経圧迫されたりしていても症状がない人がいるのか…それは「炎症」を引き起こしているかどうかです。
つまりヘルニアは適切なアプローチで負担を減らし、免疫力を高めて炎症を抑えられれば症状は鎮静化しますし、無症候状態であれば炎症が起こらないようメンテナンスケアをきちんと行うことが非常に重要であると考えられます。
頚椎ヘルニアの一歩手前!頚椎椎間板症について
ヘルニアの予備群として椎間板症があります。
主な症状は
- 首肩にある重だるさや痛み。
- 上を見上げるが辛い。
- 首の動きの悪さ。
などヘルニアと似ていますが重だるさ、痛み、動きの悪さが主症状であり「痺れ」など「神経症状がない」ことが特徴です。
これは椎間板が傷んでいる証拠で、黄色信号!
悪化して本当のヘルニアにならないように早期にケアをする必要があります。
頚椎ヘルニアは治るの?
ヘルニアの8割は自然治癒します。
炎症による症状がもっとも強く出る急性期(3週間〜1ヶ月程)を過ぎると炎症が鎮静化し症状も改善していきます。
椎間板ヘルニアは正しくアプローチすれば自然消失する可能性があるとされております。
しかし…全てのヘルニアが消失する訳ではなく、軽度〜中程度のヘルニアであれば消失する可能性がありますが、重度のヘルニアや生活に著しい支障がでている場合は手術適応となります。
軽度のヘルニアで椎間板膨隆タイプや椎間板症レベルであれば運動療法やカイロプラクティック施術が特に有効となります。
また、ヘルニアの症状が鎮静化した後もヘルニアを引き起こしてしまった問題、アンバランスはそのままです… ここで治った!と油断せず、きちんとメンテナンスケアを行うことが非常に重要です。
病院では
病院では著しく生活に支障がある(激しい痛み、歩行障害、筋力低下など)場合は手術が適応となりますが、ほとんどの場合は保存療法となり投薬(抗炎症剤)、リハビリ(牽引、運動療法など)硬膜外ブロック、神経根ブロックが主に選択されます。
カイロプラクティックでは
椎間板ヘルニアにおいて注目、改善すべきは椎間板ではなく、椎間板を傷め、はみ出すような負担をかけてしまっている背骨(関節)のゆがみ、筋肉のアンバランスや機能低下です。
そこが改善されれば椎間板をはみ出させる力も働かなくなり、自然治癒が促され炎症が治まり症状が改善出来る(予防出来る)と考えております。
具体的な方法について
頚椎ヘルニアの方は不良姿勢、アライメントの問題により首のカーブ(Cカーブ)が失われストレートネック状態や椎間板腔(椎間板が入っている隙間)が狭くなってしまい、椎間板に強くストレスがかかっているケースが多くみられます。
そのような状態を改善するためには、首だけではなく身体全体をチェックする必要があり、適切な箇所に対するアジャストメント(調整)、筋のバランスを調整、必要であればアクティブケアを並行して正しい姿勢や首の状態を回復させていきます。
またヘルニアによる神経症状がある方は、臨床上ほとんどの場合で神経を辿っていくと首以外の部分でも神経に対するストレスがかかっており「ダブル、トリプルクラッシュ」を引き起こしています。
当院ではそういった首以外の部分にもアジャストメント(調整)、軟部組織テクニック、筋膜リリース、アクティベーター(カイロプラクティック専用機器)などを中心にしっかりと施術していきます。
痛みが強い場合の寝方
痛みが強い時に最優先すべきは痛みの緩和です。
痛みが原因で睡眠不足になると
・痛みで眠れない→交感神経が活発になる→痛みに過敏になる→更に痛みが強くなる
このような負のスパイラルに陥ってしまいますので、痛みが強い場合には消炎鎮痛剤やブロック注射の使用も考慮するとよいでしょう。
セルフケア
※痛み、痺れが出るor増悪する場合は中止してください。
避けた方がいい動作
- うつ伏せ
- 仰向け(枕なしor低い枕)
- 上を見上げる、首を反らす動作
- 長時間のうつ向きや不良姿勢
- スポーツタイプの自転車やバイクの運転
最後に
どのような症状も外傷や遺伝を除いて急に発症することはありません。何らかの負荷がきっかけで突然痛くなったとしても、その背景には普段の蓄積…身体はいつ痛くなってもおかしくない限界状態にあり、最後のダメ押しとして起こったものです。
急性に起こるヘルニアも同じで何の生活習慣の要因もなく突然に椎間板がはみ出ることはなく、日々の生活習慣による背骨のゆがみやバランスの悪さが元々あり、前兆としての違和感に対処できなかった結果として発症したのです。
病院では検査所見により「疾患」レベルであると判断された場合は治療対象になりますが、前段階の違和感程度では治療対象と判断されない場合も少なくありません。
「病気を診るのではなく健康を診る」と言われるカイロプラクティックの強みは「予防」が出来ることであり、疾患レベルになる前の違和感でも効果的にアプローチをすることが可能です。
あれ?おかしいな?と思ったら、軽症(違和感)のうちに是非当院にご相談ください。
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移転に伴う臨時電話番として08055471516までご連絡下さいませ。 SMSも可能ですのでお気軽にご連絡下さい。