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四十肩(五十肩)とは
腱板断裂、石灰性腱炎、外傷など肩の痛みや可動制限を引き起こす明らかな疾患が除外された症候群を通称して四十肩、五十肩と呼び、正確には「肩関節周囲炎」「凍結肩」と呼ばれています。
このように明らかな疾患が除外された肩の問題を四十肩と呼んでいるだけなので年齢に関係なく発症する事もあります。
肩関節を構成する骨、軟骨、靭帯、腱の炎症や関節包(関節を包む袋)、滑液包(関節の動きを良くする袋)の癒着が主な原因とされていますが正確なメカニズムは明らかになっていません。
症状
肩関節、上腕、肘への痛みや放散痛や夜間痛、関節拘縮による腕上がらない、手を後ろに回せないなどの可動制限、異常な筋緊張により神経が絞扼され感覚障害、筋力低下など。
炎症期、凍結進行期
肩の痛みや違和感、痛みにより肩の動かしづらさを感じ始める。
安静時痛、夜間痛も出現し徐々に拘縮が進行してくる。
拘縮期、凍結期
拘縮期になると肩関節の可動域制限、運動時痛が顕著になり、夜間痛や安静時痛、炎症は和らいできます。
回復期、解凍期
関節拘縮、運動時痛が徐々に改善、回復してくる時期。
個人差がありますが1〜4年程で自然治癒し再発する事はほとんどありません。
臨床上、罹患した反対側の肩に四十肩が起こる事があります。
炎症期、凍結進行期での寝方
肩関節の拘縮が進行すると横になる事で拘縮が助長されるため肩の痛みは強くなってしまう事があります。
痛みにより睡眠の質が低下→交感神経が活発になり血管が収縮、筋緊張が高まり血流低下→酸欠状態に陥り発痛物質が出て痛みが強くなる→睡眠の質低下、交感神経が更に優位になる。
睡眠の質が低下すると上記のような悪循環に陥ってしまうので肩に負担の少ない寝方、休み方をご紹介します。
仰向け
1 腹部にタオルやクッションを置き、抱き抱えるようにその上に手を置く。
2 肘の下にタオルやクッションを置いて肩より肘が高くなるようにする。
横向き
1 痛い側の肩を上にして横になる。
2 抱き枕のようにタオルやクッションを挟む。
枕の高さが低いと首を痛めてしまうのでタオルで包むなどいつもより高めがオススメです。
カイロプラクティックによる施術例
肩関節(肩甲上腕関節)は肩甲骨の関節窩(上腕骨の受け皿)に上腕骨の先端(上腕骨頭)で形成されている不安定であると同時に人体の持つ関節の中で最も自由度が高い関節であり、様々な靭帯や筋肉が肩関節を包み込むように付着し安定させる事により機能を保っています。また肩甲上腕関節、肩鎖関節、胸鎖関節、肩甲胸郭関節で肩関節複合体とも呼ばれており、周辺組織、関節に問題があると影響を多大に受ける構造になっています。
様々な動きがあるなかで、今回は肩関節の外転運動(腕を横に持ち上げる)を例に挙げて説明していきます。
180度外転運動は肩関節(肩甲上腕関節)だけではなく肩関節120度、肩甲胸郭関節60度(肩鎖関節30度、胸鎖関節30度)の2:1の割合で行われており、これを肩甲上腕リズムと呼びます。
肩甲上腕リズムでは外転の角度によって棘上筋、三角筋、僧帽筋、前鋸筋、大胸筋、広背筋、脊柱起立筋などの多くの筋、前述の関節が協調しながら働く事によって円滑な肩関節の運動を可能にしています。
また外転最終域では肩関節複合体だけではなく脊柱(腰椎)の運動も必要となります。
このように肩の外転運動だけでも様々な関節、筋肉が複雑に関わっているのです。
以上を踏まえてお話させて頂くと、四十肩の直接的な原因は肩関節や肩関節に関わる組織(滑液包、関節胞、靭帯、筋)の炎症や病的な拘縮ですが、肩関節以外にもアプローチできる箇所は多くあり、それによって肩の負担を減らし結果として四十肩の症状が軽快する可能性は大いにあります。(患部に対する施術もします)
- 四十肩による異常な筋緊張や機能低下、筋出力のアンバランスにより肩甲上腕リズムが乱れて骨、組織のインピンジメント現象(挟み込み、衝突)を起こす事で痛み、制限が発生する可能性があるため肩鎖関節、胸鎖関節、肩甲胸郭関節、筋群に対する評価、施術。
- 肩関節関節包を支配している神経(肩甲上神経、腋窩神経、外側前胸神経、筋皮神経、肩甲下神経)や関節包に付着している筋(肩甲下筋、小円筋)に関連する神経の出ている頸部、神経走行上の組織に問題はないか、付着筋の機能は低下していないか。
- 脊柱のアライメント、機能も非常に重要ですし、肩の運動に関連する筋は脊柱、骨盤に付着、影響を受ける物も存在するため脊柱、骨盤に対する施術。
このようにカイロプラクティックでの施術では肩関節のみではなく身体全体が対象となります。
カイロプラクティックにおける効果
- 疼痛緩和。
- 関節可動域の維持、改善。
- 治癒期間の短縮(半分〜2/3程度)
早期介入により肩の痛みや可動制限がピークを迎える前に鎮静化させ治癒期間も半分から2/3程に早まる事が見込めます。
※介入時期や個人差によって効果は変わります。
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