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症状別解説:疲労
疲労とは
生活と切っても切り離せない「疲労」――
疲労を感じたことのない人はきっと居ないでしょう。
ただ一言で「疲労」と言っても、それは身体の障害や機能低下、疲労感の原因にもなりうるのです。
「疲労感」とは疲れたという感覚。
全ての人や動物に共通する疲労感は、休みたい!という欲求として現れます。
似たようなものに「倦怠感」がありますが、それは疲労感のなかでも気分など精神的要素が多い場合を指します。
疲労は数値化することが出来ないので測定が困難で、VAS(1〜10で表す度合い)も主観的であり客観性や数値を共有出来ません。
ある研究では、ヘルペスウイルスを測定して疲労度を測ることを思いつき、成功しています。
疲れるとヘルペスウイルスが再活性化して帯状疱疹が起こるというメカニズムを利用した研究です。
近い将来、疲労度を測る機械ができるかもしれません!
疲労の種類
疲労には筋肉疲労、仕事の疲労、視神経の疲労などがあります。
身体には様々なセンサー、シグナルが存在しており、痛みは組織が障害されていることを伝える警報、シグナルです。
では組織が障害を起こしそうだという警告はどうでしょうか…これが疲労感なのです。
ただ疲れているだけ…と無理をするのではなく疲労感のうちにきちんと休息を取ることは自身の身体を守るために大切です。
なんと酵母(お酒を作る酵母)も疲れると休むメカニズムがあるのです!
①生理的疲労
仕事や運動で疲れたけど休めば回復する。
炎症性サイトカインが脳に入り起こる。
例
・トレーニングにより炎症性サイトカインが産生されて脳へ
・肝炎により炎症性サイトカインが産生されて脳へ
②病的疲労
何ヶ月も続き、休んでも回復しない。
疲労感も長く、生活に支障をきたす。
メカニズムや原因がわからない場合が多い。
代表例:うつ病、慢性疲労症候群
※風邪は含まれない(短期間で回復するため)
ストレスと疲労
ストレスがかかると
①アドレナリン
②ノルアドレナリン
③コルチゾール
が出ます。
①②は興奮、③は炎症抑制→疲労感が薄れるという作用があります。
ストレス(アミノ酸不足、ウィルス感染、酸化ストレス、小胞体ストレス)により通常タンパク質合成がストップして、ストレスに対応するためのタンパク質合成がスタートします。
その時アポトーシス(細胞死)が誘導され、サイトカインが産生することによりヘルペスウイルスが再活性化します。
帯状疱疹はストレスで起こる、と言われるのは上記のメカニズムによるものです。
余談ですが、過労死の原因の第1位はうつ病、2位は心不全(心臓のはたらきが悪くなる)です。
実験でストレスが強くかかると心臓に負荷がかかることが分かっています。
疲労の対処法
働かない、疲れることをしないのが一番です。(守りの休養・休息)
が、それは無理な話…
我々の生活と疲労はセットであり、上でも述べた通り疲労感は大切な身体からのシグナルです。
完全に無くすことはできません。
ではどうするべきなのか…身体の持っている回復力を上げましょう!
それには軽い運動がとても効果的です。
(いうなれば攻めの休養ともいえ、活力を養います)
疲れているのに運動!? と思うかもしれませんが、疲労を回復するには「適度な疲労(心地良い疲労)」が効果的であると分かっていますし、回復するだけではなく運動することにより回復力もアップします!
疲労に効く食べ物
ビタミンが大切です。
ビタミンB1→アリナミン、肉、小麦
飲酒によってビタミン消費
ガンマオリザノール→米糠
ケルセチン→たまねぎ、りんご
アンセリン→マス、カツオ、鶏むね肉
ベータアラニン→アンセリンや哺乳類の筋肉に含まれるカルノシンの代謝物
上記は疲労回復にオススメ♪
どの臓器が最も疲労感に関係するの?
脳でしょうか? 心臓?
答えは「肝臓」です。
肝炎の人は疲労感が強いということから、実験を行いました。
実験の結果、炎症性サイトカインが最も多かったのが肝臓という結果が出ました。
炎症性サイトカインを抑制すると、疲労感が低下したというデータがあります。
みんな大好きエナジードリンクで疲労感が低下するのはサイトカインが減少することによります。
これはカフェインによる効果だと思われがちですが、エナジードリンクのカフェイン含有量は微々たる物で、実は大量の抗酸化剤によるものです。
実験によるとドリンクを飲んだあと肝臓のサイトカインのみ減少し、その他の臓器は変わりませんでした。
疲労感にもっとも関係する臓器が肝臓でのサイトカインが減少する結果、脳が疲れてないと「誤解する」のです。
エナジードリンクで誤魔化しながらの作業は身体に負担がかかるので、やめておきましょう。
慢性疲労症候群
日本では8〜24万人いるとされています。
主な症状は
□半年以上の疲労感や平熱より0.5〜1.5℃程度高い微熱
□睡眠障害
□喉の痛み、違和感
□頭痛
□思考力の低下、うつ症状
□筋肉痛、関節痛、筋力低下
□頚部リンパの腫大
など様々です。
また慢性疲労症候群の特徴の1つで労作後倦怠感(PEM)があります。
これは軽い作業やストレスのあと数時間〜48時間後に急激に強い倦怠感がみられる症状を指します。
原因、メカニズムが判明しておらず、検査をしても異常が見つからないため、診断も非常に難しいとされており、何かしらのウィルスが関与していると考えられていますが判明していません。
慢性疲労症候群の医学的アプローチは漢方や薬物療法が中心に行なわれます。
身体の免疫力を高める漢方や体内の活性酸素による細胞の障害を防ぐため、抗酸化作用をもつビタミンCを大量に服用します。
それ以外にも抗うつ剤、精神安定剤などが選択される場合もあります。
また、そのような治療で効果がみられない場合カウンセリングなどメンタルに対するアプローチも選択されます。
カイロプラクティックのアプローチ
人間を車に例えてみましょう。
当然ですが、車は走るとガソリンが減ります。
人間も動いていると体力(ガソリン)が減っていきます。
ガソリンが減るのは防げません。=人間は働けば疲れるものなのです。
このガソリン(体力)は休息、睡眠時に補給されます。
体内にあるガソリンスタンドは休息、睡眠時のみ営業しているので、きちんと栄養を摂り、休息、良質な睡眠により朝起きた時チャージされています!
けど…ちゃんと寝ているのに何だか疲れがとれないんだよな~と思った方、いると思います。
きちんとメンテナンスや点検を行っている車とメンテナンスを行なっていない車を比べるとどうでしょう。
メンテナンスが行き届いた車は燃費も良く本来のパフォーマンスを発揮し、車にかかる負担も少なく、トラブルも未然に防げます。
しかし、メンテナンスをしていない車は故障さえしなければ走ることは可能ですが、燃費が悪く、パフォーマンス低下、負担の蓄積、急な不具合が起こるかもしれません。
カイロプラクティックは車(身体)のメンテナンスだけではなく運転手(脳、神経)のパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能なのです。
また、当院ではカイロプラクティックケアだけではなく、抗酸化作用に効果的な水素吸入を導入しており、ダブルのアプローチで疲労に負けない身体作りをサポートしております。
皆さんも世界に1つしかない自分の身体(車)をきちんとメンテナンスして、気持ちの良い朝を迎えられるようになりましょう!
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