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整体後に起こる好転反応とは?

好転反応について
カイロプラクティックの整体施術により今まで動かず機能していなかった関節、神経、筋肉が刺激され、一時的に痛みやだるさや疲れ、眠気、その他不快症状を伴うことがあります。
久しぶりに運動をして、痛だるいといった筋肉痛や倦怠感が起こるのと似た反応です。
正常な反応ですが、施術後は水分補給をしっかりしていただき、なるべくゆっくりとお過ごし頂き、夜は早めにお休みください。
好転反応が起きたとしても、数日で普通は収まります。(ただし、強い好転反応は1週間くらい続く場合もあります)
もみ返しとは?
また、好転反応に近いものとして、もみ返しがありますが、これはマッサージのしすぎや強刺激、強すぎる押圧によって筋肉や筋膜が傷んで、炎症を起こした状態(ひどいと内出血も起こす)であり、これも数日以内、長くても1週間で良くなります。
もみ返しは、たしかに不快症状ではありますが、運動後の筋肉痛と少し似ていて、いったん傷ついた筋肉が修復した後の筋肉は耐久力が増すので、実は一概に悪いものでもありません。
ただし、好きでマッサージをあまりにも頻繁に受けすぎて、もみ返しが慢性的になると筋肉の質が徐々に悪くなって、どんどん固くなってしまいますので、マッサージで長時間、長期間、頻回に揉まれ過ぎるのも問題です。
好転反応のメカニズム
好転反応について、そのメカニズムを以下に詳しく説明させて頂きます。
まず、前提として、整体施術前は、お体の状態が悪く、自分の身体の中で正しいバランスがとれなくなっています。
ですが、悪い状態なりに間違ったバランスをとりながらも、何とかバランスが取れ てもいます。
そこに、カイロプラクティックの整体施術によって、新たに正しいバランスへの状態へと変えていき、正しい状態への方向づけを手伝います。 すると、整体施術をきっかけに、お体に適応反応が起きて、体自身でバランスを取り始めようとします。
その時に、身体が、新たな正しい力学バランスに適応できず、回復反応が追いつかない、もしくは回復反応が強く出過ぎてしまうために、一時的に不快症状(痛みなど)が強くなることがあります。
例えば、風邪などで高熱が出ることがありますが、これは実は、体がウイルスと戦うために(回復するために)熱をあげているのです。
体温上昇により免疫細胞を活性化させますが、その分、熱によるつらさなどの不快症状が出てしまいます。 基本的に回復反応は強く出れば出るほど自覚症状的には不快症状として現れます。(回復反応は強くもなく弱くもなく程々に起こると不快症状もなく穏やかに回復します) 好転反応は基本的にはこれと同じ原理です。 炎症も発熱と一緒で、体が治るために悪いものを排出するデトックス反応であり、体を強制的に休ませる臨時措置であり、SOSのサインなのです。
炎症とは組織修復機点であると、病理学の教科書に載っています。
組織修復機点とは、身体のバランスが乱れたところ、壊れたところを治す働きです。 炎症は症状を出してくれます。 例えば、気管支炎(風邪)の場合、 痰、咳、鼻水、くしゃみ、熱が出ます。 身体の中にある悪いものを出して、身体を元の健康な状態に修復してくれています。
炎症や発熱も、症状がきつく出てしまったとしても、一気に炎上し、燃え上がってデトックスしてしまえば、最短でお体は回復します。 逆に、炎症が起こって体がSOSを出してなかば強制的に一旦休ませようとしているのに、無理して体を酷使していると、回復が進まないので、結果的に治りきらずに慢性炎症へと進んでしまいます。
症状は実は悪いものではなく、体の回復反応の一環であり、自覚症状はつらいですが、身体の内部にとっては良い反応なのです。
代表的な好転反応(症状的にはネガティブな反応)
一般的に言われる好転反応として有名なのは以下の4つになります。
①弛緩反応→だるさ 疲れ 眠気
②過敏反応→痛み かゆみ 頭痛 炎症 腫れ 頭痛 腹痛 便秘 下痢
③排泄反応→湿疹 発疹 吹き出物 下痢 発汗 目やに 鼻水鼻詰まり 吐き気 排尿、排便の色や量、臭いが濃くなる くしゃみ 咳 生理
④回復反応→発熱 のぼせ 吐き気 生理 頭痛 腹痛 筋肉痛
厚労省は好転反応について科学的根拠がないとしていますが、そもそもお国がすべて正しいとは限らず、臨床上は普通に経験することではあるので、好転反応は体験医学的な未科学現象(非科学でなく未科学)であると思惟します。
ただ、好転反応が心配なときは安心のためにも施術後3日以降に病院を一度受診されるとより良いでしょう。
アジャスト後の良い反応(ポジティブな好転反応)

好転反応は、一時的に痛みやだるさや疲れ、眠気、その他不快症状を伴うので、実は一面(症状的)にはネガティブなものですが、症状的にポジティブな広義の好転反応もあります。 特に、アジャスト(カイロプラクティックの整体施術)した後には、歪み(サブラクセーション)の目に見えるPARTS所見(痛み、圧痛、可動域、トーン(張り感)、非対称感、触感、温感、湿感など)の改善だけでなく、以下の反応が起こることがあります。
- 目の色が変わる
- 目力が上がる
- 視界がクリアに明るくなる
- 頭がクリアになる
- 血色がよくなる
- 顔色が良くなる
- 顔が晴れたように明るくなる
- 顔が紅潮し気色ばむ
- 元気になる
- 鼻が通る
- 耳の通りがよくなる
- お腹が空いて食欲がでてくる
- 心が晴れて軽くなる
- 落ち着くいて前向きになり意欲がでる
- やる気スイッチが入る
- 体が軽くなる 元気になる
- 身体が思い通りにコントロールしやすくなる
- 体温が上がる 汗ばみ体がポカポカと温かくなる
- お通じが良くなる 尿意がでてくる
- お腹が温かくなり腸の動きが良くなり腸の音が鳴る
- 眠気 眠くなる 怠くなる
- クラック音が軽く乾いた気持ちのいいライトな音(音質が軽やか)
以上のような好転反応が出た場合は、当院担当のカイロプラクターにぜひご報告下さい。
過ぎたるは及ばざるがごとし
悪い状態が、慢性的に続いていたり症状が強いと、身体がその悪い状態に慣れてしまい、その状態が普通で正常であると脳が錯覚・誤認してしまいます。
そこで、カイロプラクティックの整体施術を一度受けたとしても、悪い状態が強く癖づいているため、身体が正しいと勘違いしている悪い状態へ戻そうとしてしまうのです。
なので、最初は整体施術の間隔を詰めて、短期間で集中的に施術を行い、状態が戻らないうちに施術を進めて積み上げていくと、状態が安定し予後が良好であることが実はとても多いのです。
ただし、整体施術の刺激量が多すぎると、痛み物質や疲労物質の代謝が追いつかなかったり、また、回復反応が強く出過ぎてしまうために、反動(リバウンド)で一時的に不快症状が強くなることがあります。
そして、刺激量は、少なすぎてもあまり回復反応は起こらないので、その人その人に合った適切な施術の刺激量の範囲内に収めることが大事です。
当院では、目黒において、10年以上かつ7万人以上の豊富な整体施術の実績がありますので、これを最適刺激量内に収めて、好転反応を不快症状なく適度に引き起こしながら最大の回復反応(ポジティブ・フィードバック)を引き出すことができます。