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症状別解説:椎間板ヘルニア

① 腰椎椎間板ヘルニア・椎間板症候群

腰痛を病院で診断されるときにヘルニアと言われる方は意外と多いのではないでしょうか。しかしヘルニアというのは「脱出している、はみ出ている」という意味なのでそれ自体が腰痛を指す言葉ではありません。では椎間板が「はみ出ている」となぜ腰痛になるのでしょうか。実はまだ解明されていないのですが、当院としての考えや概説と大枠の施術方針をご紹介します。

症状

腰椎椎間板ヘルニアとは、普段は靱帯などで固定されている椎間板(の髄核など)が上下の腰椎に圧迫されたり退行性変性を起こすなどして腰椎の間からはみ出て神経を圧迫し、腰痛や下肢痛を引き起こす病態を指すもので、腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会提唱の診断基準は下記の通りとなります。

1.腰・下肢痛を有する(主に片側、ないしは片側優位)
2.安静時にも症状を有する
3.SLRテストは70°以下陽性(ただし高齢者では絶対条件ではない)
4.MRIなど画像所見で椎間板の突出がみられ、脊柱管狭窄所見を合併していない
5.症状と画像所見が一致する

好発年齢は20~40歳代ですが、スポーツをしている10代にも多く見られます。椎間板は20代後半には血液供給がなくなるなど次第に衰えてくるため働き盛りの軽作業(事務、運転、セールス、看護、家事など)従事者は負担がかかりやすい部分です。逆に、椎間板の変性が進行して椎間板内圧が低下し水分が減る60歳代以降では少なくなります。

また、症状の特徴は下記の通りです。
・急性にでる
・片側性の下肢痛(単一神経根の走行に一致する疼痛)
・希に巨大な正中ヘルニアでは馬尾障害を生じる
・咳やくしゃみで放散痛
・安静時痛(痛くて歩けない)
・疼痛性側弯、前彎の減少
・立位体前屈で増悪

ヘルニアには痛みの原因になりうる箇所がいくつかあります。
・椎間板自体
・はみ出る際に破られた靱帯
・圧迫された神経
・損傷箇所を守ろうとして緊張しすぎた周りの筋肉  など

特に議論されているのは神経の痛みですが、レントゲンやMRIでヘルニアが神経を圧迫しているように見えても無症状の人が30%いるのです。また、神経痛は電撃痛や放散痛とも呼ばれる神経走行に沿った特定の広がりが特徴です。腰の神経が圧迫され神経痛が出ていれば臀部から下肢にかけての痛みが出るはずなので、神経の痛みは「腰痛」としては表れないとも言われています。つまり何が痛いのかはまだよく分かっていないのです。

また、よく似た病態に椎間板症候群が挙げられます。これは椎間板ヘルニアの予備群ともいえる状態ですが、臀部や大腿部に重だるいような感覚異常を起こし、SLRも陽性で腰仙部(腰の下の方)にどこと言い表せないような鈍い痛みを惹起します。これはヘルニアまではいかずとも椎間板が傷んで出る関連痛なので、悪化して本当のヘルニアにならないように早期にケアをする必要があるでしょう。
実際にはヘルニアにより圧迫されている神経の症状と、傷んだ椎間板の関連痛は混在して発症するため同時に治療する必要があります。

病院で行われる観血的療法では手術、保存的療法ではNSAIDs(抗炎症剤)、牽引、硬膜外ブロック、神経根ブロックが主に用いられるようですが、神経痛を抑える注射だけで治らない例があるのは、対症療法であるため椎間板への対策になっていないからとも考えられます。

カイロプラクティックでは、実はそのうちのどれが痛みの原因かということは、施術の流れとしてはあまり問題ではないと当院では考えております。なぜなら改善すべきははみ出た椎間板ではなく、椎間板を傷め、はみ出させてしまうような悪いバランスや背骨のゆがみだからです。それが改善されれば椎間板をはみ出させる力も働かなくなり痛みの軽減や自然治癒がよく起きるようになると考えております。
方法論としては背骨の後弯や椎間板腔の狭さが椎間板を強く圧迫していることが多いので前弯を回復させたり専用のベッドを使った牽引手技を行ったり、可能であればアジャストを行います。

どのような症状も外傷や遺伝を除いて急に発症することはありません。何らかの負荷があった時に突然痛くなったとしても、それはいつ痛くなってもおかしくない状態であったのであり、最後のダメ押しとして起こったものと思われます。急性に起こるヘルニアでも何の生活習慣の要因もなく突然に椎間板がはみ出ることはないと考えています。日々の生活習慣による背骨のゆがみやバランスの悪さが元々あり、前兆としての腰や臀部などの違和感に対処できなかったからこそ発症に至った結果です。しかし病院では白か黒かしか判断できない為、前段階の違和感程度では黒ではないと判断され有効な処置を受けることは難しいでしょう。ヘルニアになってからしか対応できないのです。カイロプラクティックは病気を診るのではなく健康を診ると言われています。どの程度健康なのかという見立て方はグレーゾーンの腰痛への最も効果的なアプローチを探すことができます。どこの医療機関でも言われていることですが、軽症のうちに専門家から然るべき処置を受けるのが一番良いでしょう。

椎間板ヘルニア

椎間板への負荷は椎間板の損傷や椎体のすべりになり、最終的には変性や変形となる

② 頚椎ヘルニア・椎間板症候群

ヘルニアと聞いて有名なものは腰椎かと思われますが、首にも頚椎ヘルニアという同じように椎間板による症状が出ることがあります。事故などが無いのに起きる頚椎ヘルニアは、力学的に負担のかかりやすい下部頚椎で起こりやすく、そこには腕や手に伸びる神経が密集しているため発症します。すると肩から手にかけての痛みや痺れなどの異常感覚を感じやすくなります。椎間板は20代後半には血液供給がなくなるなど次第に衰えてくるため30~50代に多く、逆に、椎間板の変性が進行して椎間板内圧が低下し水分も減る60歳代以降では少なくなります。性別では男性に多い症状です。
ヘルニアとは「はみ出ている」という意味で、その程度によって突出型、脱出型、遊離型に分けられ、はみ出る方向によって正中型、外側型などに分類されます。また、首から肩、腕の症状はヘルニアだけでなく胸郭出口症候群や肘部管症候群、肩関節周囲炎、頚椎椎間関節症候群、椎間板症候群など多様な病態があり得るため正確な鑑別が必要になります。
特に椎間板症候群はヘルニアの前段階でもあり、ヘルニアの神経痛と混在することも多く、放っておくと悪化する可能性があるため早期の鑑別とケアが必要になります。

症状

頚椎椎間板ヘルニアとは、普段は靱帯などで固定されている椎間板(の髄核など)が上下の腰椎に圧迫されたり退行性変性を起こすなどして頚椎の間からはみ出て神経を圧迫し、頚肩部痛や上肢への放散痛を引き起こす病態を指すもので、起床時の痛みや首を反らせたときの痛みが出やすいのが特徴です。また、症状の特徴は下記の通りです。
・急性にでる
・片側性の上肢痛(単一神経根の走行に一致する疼痛)
・希に巨大な正中ヘルニアでは脊髄症を生じやすい
・頚部伸展位で増悪
混同されやすい椎間板症候群は椎間板へのダメージが強い時にその黄色信号として関連痛が出ている状態で、ヘルニアと同じように片側の上肢感覚異常や首を反らせると痛いなどの所見が得られます。しかし痛む場所は肩甲骨の奥の方という感覚であったり、局所というよりは「この辺」としか言えないようなダルさや痛みとして表れます。

治療

病院で行われる観血的療法では手術、保存的療法ではNSAIDs(抗炎症剤)、牽引、硬膜外ブロック、神経根ブロックが主に用いられるようです。
しかし、MRIなどでヘルニアが神経を圧迫しているように見えても無症状だという人が30%いることや神経痛を抑える注射を行っても改善しない例も多く存在するため、神経の痛みだけで首や肩、背中の症状が出ているかどうかは議論されているところです。
そこでヘルニアとして神経圧迫は起こしておらずとも椎間板へ大きなダメージがある椎間板症候群が問題となります。そもそもヘルニアも椎間板が損傷して起きる病態なので非常に混在しやすいのですが、腕への神経痛や感覚異常、筋力低下は神経圧迫によるヘルニアの症状、首や背中や肩の強い違和感や痛みは椎間板症候群の症状と分けることができるのです。つまりヘルニアと考えられて首の神経に注射したとしても、椎間板自体へダメージを与えるようなゆがみがあれば椎間板による首、背中、肩の痛みや違和感は変わらないのです。

カイロプラクティックでは神経痛を止めることも椎間板を修復することもできません。
しかし、はみ出た椎間板(ヘルニア)が元の位置に戻りやすいようにゆがみを減らす方向へ牽引することもできますし、椎間板へ負担をかけないように全身のバランスを変えていくこともできます。椎間板やその周辺組織に負担がかからないようにバランスを変化させられれば悪化の防止になり、負担の少ない箇所は結果として自然と治癒できる状態になるのです。

またカイロプラクティックでは、実はヘルニアなのか椎間板症候群なのかということは、施術の流れとしてはあまり問題ではないと当院では考えております。なぜなら改善すべきははみ出た椎間板ではなく、椎間板をはみ出させ椎間板へ負荷をかけている悪いバランスや背骨のゆがみだからです。それが改善されれば椎間板をはみ出させる力も働かなくなり痛みの軽減や自然治癒がよく起きるようになると考えております。ちなみに病院の手術では、はみ出た椎間板を摘出しようと考えます。もちろん酷い場合は摘出した方が良いこともあります。
カイロプラクティック治療の方法論としては背骨のゆがみや椎間板腔の狭さが椎間板を強く圧迫していることが多いので、ヘルニアの分節と椎間板に負担をかけている違う分節へのアジャストやモビリゼーションを行い、症状が軽くなってきた段階で仕上げとして慎重にヘルニアの分節へアジャストを行います。

椎間板ヘルニア

椎間板症候群レベルの椎間板変性→ヘルニア突出型→ヘルニア脱出型、遊離型

椎間板ヘルニア

A.正常な椎間板 B.わずかに膨隆した椎間板 C~E.各種ヘルニアとなった椎間板

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